1.ゆらぎ効果でストレス解消
音色がとても美しいのがクラシックの最大の魅力。プロの生演奏は本当に心を打たれます。私は演奏会でほぼ毎回、感動のあまり泣いてしまいます。豪華絢爛で迫力のある曲も多く、気分が高揚して感激もひとしおです。本物の芸術に触れることで感性を磨かれ、大人としての教養も深まりますよ。また、クラシック音楽は身体のゆらぎと合うリズムが多いため、リフレッシュ効果も期待できます。

2.クラシック音楽には400年以上の歴史があります
クラシックという単語は「古典的」という意味があり、主に1600年代~1900年代前半の西洋音楽を指しています。有名な作曲家としてバッハやモーツァルト、ベートーヴェンなど多数の名前を挙げられます。現在でも演奏される曲はヨーロッパで誕生したものが多く、宮廷に仕えて作られた曲や教会で使用される宗教曲、娯楽として演奏された曲と多種多様です。こうしたヨーロッパで発展した音楽が日本で演奏されるようになったのは、明治維新の頃からといわれています。当時の日本人にとっては、突き抜けるような音のトランペットやさまざまな音色の出るピアノなどは大変珍しく、興味深かったのではないでしょうか。
3.演奏会には普段着で
クラシック音楽の演奏会は敷居が高いと思われやすいですが、映画館に行く感覚で足を運んで下さい。服装はジーンズにスニーカーでも構いません。もちろん、少し着飾ってオシャレして行くのも素敵ですね。私は一人で聴きに行きますが、友人や恋人と一緒に行くのも良いです。また、子ども向けの演奏会も多く、赤ちゃんと楽しめる内容もありますよ。
演奏曲によってはゆったりとした曲調があり、眠くなることもあります。いびきをかいてしまうのは良くありませんが、ウトウトしている観客の方もいますのでご安心を。
4.お手頃価格のチケットもあります
コンサート会場の演奏会ですとチケット代金が7000円程度する場合はありますが、区民センターや文化会館などの公的な場所では3000円程度で入れることもあります。ピアノと歌やバイオリンだけの演奏会といった出演者が少ない場合は、500円で聴けることもあります。また、市民や区民割引を利用できる演奏会もありますよ。
座席の種類があり、S席は一番高く設定されています。S席は音の響きだけでなく演奏者もよく見えるため、目で観ても楽しめます。続いてA席B席C席と安くなりますが、音響の良い会場は多いため、手ごろな価格の席でも満足できると思います。
5.まずはこの3曲からお試しを
私が聴いた曲の中で、推薦したい3曲をご紹介します。
・ムソルグスキー作曲(編曲ラヴェル) 展覧会の絵
・・・元々はピアノ曲として作られたものを、オーケストラ版として編曲されています。冒頭と終盤もテレビで多用されており、耳にしたことのあるメロディが多いです。豪華かつ壮大な曲で、終盤のシンバルやドラが登場する場面は目で観ても楽しめます。
・チャイコフスキー作曲 交響曲第5番
・・・日本テレビ系列で2023年1月期に放送されたドラマ「リバーサルオーケストラ」で使われていました。番組内で流れていたのは、主に第4楽章です。中盤はしっとりと美しいメロディで、終盤の華やかな盛り上がりは圧巻です。
・ヴェルディ作曲 レクイエム
・・・レクイエムは鎮魂歌と訳され死者の儀式で演奏される曲ですが、この曲は美しい独唱と華やかな管楽器がとても素敵です。合唱が付いており、テレビなどで使われる有名なメロディも出てきますので聴きごたえは十分です。

まとめ
仕事が忙しく、家庭との両立にも気を配りながら日々に追われている方は多いと思います。時には心を落ち着かせて、素敵な体験を味わうために音楽鑑賞はいかがでしょうか? 病に苦しむ人を支える看護師にこそ、心に潤いが必要です。美しい音とエネルギーあふれる生演奏を体感し、明日への活力を得てください。
ライタープロフィール
【にこみ】ナースLab認定ライター
30歳で看護師免許を取得し、現在は有料老人ホームに非常勤として在籍している。週3~4日働く、自称ゆるナース。クラシック音楽鑑賞とお笑いが大好きな40代ママナース。
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