「看護師」というと女性のイメージが強くありますが、近年は男性看護師も珍しくなく、増え続けています。その割合はまだまだ少ないのが現状ですが、様々な分野で実際に活躍しています。今回は男性看護師ならではの役割や出来事についてあるあるにしてみました。きっとみなさん頷いてくれるはず。
目次
1.男性看護師は緩衝材!?
男性看護師がいるだけで場の雰囲気が和むことはありませんか?これは看護に限らず女性が多い職場では同様かもしれません。ときどきあるピリピリした雰囲気も、男性の存在で変わることがあります。それはまるで衝突を和らげてくれる緩衝材のよう…。
2.力仕事を任される
現場では、力を必要とする仕事はたくさんあります。「患者さんの移動お願いします」。このようにスタッフに呼ばれることは日常茶飯事。例えば、ベッドから車椅子、ストレッチャーからベッドへ。他にも点滴のルートの接続がキツすぎて開かないとき、酸素ボンベの栓がキツすぎて開かないとき、重たい段ボールを運ぶときなど、頼りにされる場面は数多くあります。
3.女性患者さんの援助に気を配る
業務には、寝衣交換、清拭、陰部洗浄、排泄、入浴など、数多くの援助があります。男性患者さん相手には問題ありませんが、女性患者さんは年齢関係なく男性看護師の存在を恥ずかしがったり、拒否されたりすることも。ナースコールを受けて訪室した途端、「男性はちょっと」と言われて援助を断られることもあります。羞恥心への配慮は当然で、必ずすべきことです。しかし、援助を断られた時は「そうだよな」と思いつつ、なんとなく否定されたように感じることも。そのまま、女性スタッフにバトンタッチを依頼することも多いです。
4.忘年会の余興は全力でトライ
「余興よろしく」の一言は1年で最もプレッシャーを感じる瞬間です。男性看護師の役割の一つには、イベントの盛り上げ役というのも含まれているのではないかと錯覚してしまうほど…。ちなみに毎回、その年に流行したものを披露するため、動画の視聴が止まりません。内容もそうですが、衣装も含めて妥協することはないのです。笑ってくれたり、楽しんでくれたらしめたもの。
5.男性看護師同士の強い仲間意識
数少ない男性看護師同士の勤務は、正直ほっとします。互いにそう思う部分があるのかもしれませんが、仲間意識が芽生えます。なかには、「男子会」が結成されている病院があります。少人数で身を寄せ合っていますが、そこには強い絆があるのです。
6.医者に間違われる
男性は医師、女性は看護師というものが、まだまだ一般的なイメージ。とくに高齢の患者さんからは、「先生」と呼ばれることも少なくありません。先生ではないから薬も出せないし、当然、診断もできません。ですので「先生」と呼ばれると少しだけ複雑な思いになります。
7.電子機器に強いと思われている
看護業務の中では、電子カルテはもちろん、プロジェクターの操作からプリンタの不調など、機械作業は沢山あります。トラブルが起きた時は、なぜか声をかけられることが多くあります。得意であれば問題ありませんが、全ての男性がそうとは限りません。ですので、頼りにされてもできないとき、ちょっと残念な表情をされて悲しくなることも。
8.虫退治を任される
病棟に少し大きな虫が出た時は、「虫!虫!」と、男性スタッフにまず声がかかります。そのような時は殺虫剤や掃除用具を駆使して対処にあたります。当然、虫が苦手な男性もいるはず。しかし女性に頼まれたら、苦手であろうがかっこいい所を見せようと頑張ります。男性は、頼りにされると嬉しくなります。虫の対処に困ったら、男性スタッフに声をかけてみましょう。たぶん頑張れます。
まとめ
男性看護師ならではの役割や場面は医療施設によって違いはあるものの、少人数ながらも必死に頑張っています。頼られるとそれは大変うれしく、張り切ってしまうので、ぜひ温かい目で見守りつつ、ときどき頼っていただけると嬉しいです。
~ライタープロフィール~
【高橋大輝<たかはし・たいき>】ナースLab認定ライター
1982年10月19日生まれ、岩手県花巻市出身の看護師。看護師歴4年。営業職経験後、人生のキャリアを模索。31歳で花巻高等看護専門学校に入学し看護師となる。心電図が好き。ライティングを学びつつ、心電図の発信をしたい!