クリニックは地域に密着しているので、患者さんとの関わりも密接。病院のように多職種いるわけではないので、ほとんどの業務を看護師たちで行います。それは、業者との連絡、掃除、クリーニングの受け取りまでオールマイティ。今回は、クリニックならではの“あるある”をご紹介します!
1.朝は掃除からスタート
患者さんを迎える前の朝と勤務の終了時には診察室の掃除をします。事務と協力し合いながら診察室や処置室、待合室など、それぞれ週替わりで担当。
2.朝礼がある
朝は医師、看護師、医療事務全員が集まり“朝礼”を行います。院長の挨拶から始まり特記事項があれば各スタッフが報告します。それぞれが気を引き締めて業務開始です。
3.地域に密着!
地域の方がほとんどなので、取れたての野菜を持ってきてくれたり、「あそこの○○が新鮮だった」「○○が安い」など近所のお得情報を教えてくれたりします。 時間がある時には患者さんと生活状況についてコミュニケーションをとることもあり、地域ならではの親密な関係を築くことができます。
4.業者との関わり
病院ではあまり関わりの少ない、製薬会社や、検体回収業者、運送業、郵便配達、クリーニングなどの業者との関わりが多いせいか、曜日や時間で誰が来るのか把握しています。
5.スキマ時間を活用した手作り品
病院とは違い医療器材が全て揃っているわけではありません。作れるものは自分たちで作ります。脱脂綿で綿棒を作ったり包帯を巻いたり、雑紙を切ってメモ帳にしたり、症状や病態説明の指導案にマーカーを引いたり多様な業務があります。時間に余裕があるときなどに予備を作ります。
6.アイデアを活かせる
「ここに○○があった方がやりやすい」「患者さんへの案内のポスターの位置はここ」など、環境をよりよくするためのアイデアを出し合っています。主婦ならではのアイデアを活かして、収納や物品の配置など、いろんな導線を考えながらスタッフ同士でディスカッションが始まります。
7.滅菌は委託
オートクレーブを置いて自身で滅菌する場合もありますが、業者に委託して消毒・滅菌を依頼することがほとんどです。滅菌依頼する物品の種類や数の把握も大切です。
8.混雑する時間と日がある
午前中の時間はほとんど予約でいっぱい。夕方になると学校や仕事帰りの方が多くいます。週末や給料日後も来院される方が増加傾向。
9.スタッフ同士の関係が親密
スタッフの人数が少ない分関係が親密になる傾向。年齢が近いとより親しみやすくなります。主婦や子育てをしている、介護をしているなど共通点があると、悩みを共有することができます。
10.薬剤・物品の管理や発注
薬剤、医療物品、ティッシュなどの必需品まで多様な物品の管理を行います。適宜在庫を確認し発注も行います。ティッシュなどの買い出しはセールの時にまとめ買いをして保管しておくことも。コストの節減に努めます。
11.薬局の薬剤師と仲良くなる
地域の薬局へ訪ねる回数も増え、薬剤師と顔見知りになります。薬に関してわからないことがあると質問して丁寧に教えてもらえるので、勉強にもなります。
12.患者さんを探し出せるようになる
顔なじみの患者さんも多いため名前とカルテを見ればわかる患者さんもいます。間違えのないように名前を呼びつつも視線をその患者さんに向けアピール。
13.残業はほとんどない
診療時間内に仕事が終わるのがほとんどで、終了時間に向けて少しずつ片付けの準備をします。受付時間が決まっているので、残業はほとんどありません。
14.体調管理に神経を使う
医療者は体調管理は大切です。特に人員が限られているクリニックでは休むと他のスタッフへの負担が大きいので、より体調管理に念が入ります。
15.採血・点滴が得意になる
クリニックは科にもよりますが、採血・点滴の処置が多くなるので、看護技術を磨くことができます。苦手でも数を重ねるうちに身につき、いつの間にか得意な技術になっていることも。
16.休憩はお昼寝タイム
休憩室はこじんまりとしており、スタッフ全員で昼食を食べるので家族で食べているような雰囲気です。昼食を食べた後は、それぞれmy布団を敷いて仮眠する準備をします。アラームをかけてみんなで起床。
17. 休憩時間は家で休憩
自宅が近い場合は、家で休憩し昼食は自宅で食べることもあります。お弁当を作らなくてもいいので楽ですし、ゆったりと休憩することができます。
18. 事務作業もお手のもの
紹介状やカルテ管理、ときにはお会計まで、事務と同様の業務を行うことがあります。忙しい日はとくに出番が多い。
まとめ
クリニックはある意味、自分たちのアイデアや工夫がたくさん詰まった場所かもしれません。また地域に密着した関わりなので、一言であらわすと“アットホーム”な雰囲気です。院長をはじめスタッフや患者さんとの関わりも親密なので、心温まるエピソードやほっこりする場面が盛りだくさん。ほかにもクリニックでの“あるある”があればぜひ教えてくださいね。
~ライタープロフィール~
【只野香奈美】 ナースLab認定ライター
1988年生まれ。北海道出身、看護師歴5年。産婦人科、新生児室、健診を経験。
20代後半に韓国留学し韓国人の夫と出会い結婚。現在は2児の子育てをしながらライター活動も行っている。バイリンガルを活かし、韓国でも看護師免許取得に向けて勉強中。今後は予防医学を深め、多くの人に伝えていきたい。
ブログでは韓国生活など情報発信中!
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