「日々の喧騒からちょっぴり離れたい...」と、仕事の疲れがたまっていませんか?たまには思いきって、普段体験できない旅に出てみては。そこで今回、癒しを求めてたどり着いたのは、なんと野生のイルカに出会える旅です。実際にナースでライターの伊藤が体験してきました!
1.東京から最も近い秘境「御蔵島」
東京から南へ200㎞の伊豆諸島に位置する「御蔵島(みくらじま)」は、面積20.54km²、周囲16㎞の小さな島。世界有数の野生のイルカの生息地といわれ、船から観察するイルカウォッチングや、一緒に泳げるドルフィンスイムなどのアクティビティーが人気です。私もイルカとの出会いを求めて御蔵島へ出発。東京からのアクセスには、空路と航路があります。今回、最もリーズナブルな航路を使いました。22時半に東京の竹芝旅船ターミナルから出発し、翌朝には御蔵島に到着。一歩外を出るとそこには、真っ青な美しい海と緑豊かな自然が広がっていました。一緒に参加したツアーの方々と「いよいよイルカに会える!」とテンションは上がりっぱなし。到着を待っていたのは、お世話になる民宿のスタッフさん。到着時も迷うことなく送迎があるので安心です。
2.野生のイルカと泳ぐ至福なひととき
今回、約8000円で船頭さんがガイドをしてくれるドルフィンスイムツアーに参加しました。ウエアに着替え、さっそく船に乗り込みます。ちなみに船酔いされる方は乗船前に薬を飲むことをおすすめします。出発すること約数分。早々にイルカの群れを発見しました。すぐに飛び込めるようゴーグル、シュノーケル、フィンを装着。船頭さんの合図で、イルカを驚かせないよう静かに海に入ります。真っ青な海の中に潜ると、ゆったりと自由に泳いでいるイルカたちの姿があちこちに。親子で身を寄せながら泳ぐイルカも多くいます。この日は運よく、ウミガメやたくさんの魚にも遭遇しました。静寂な海の中では、イルカの鳴き声が響き渡ります。神秘的で迫力ある姿にうっとり。愛くるしいイルカの姿に、身も心も癒されること間違いなしです。
3.旅先での出会いも!
人口わずか300人弱、村民の方は徒歩10分圏内の場所にまとまって暮らしているそうです。まるで一つの大家族のように思いました。島の風景、そしてゆったりと流れる贅沢な時間をいつまでも堪能。普段は気にしがちな時間だって、ここでは忘れてしまいます。外へ出ると地元の方が気さくに話しかけてくれるので、自然に会話がはずみます。また、道ですれ違う観光客と挨拶を交わしたり、会話を楽しんだりすることも。まさに一期一会です。もしかしたら、素敵な出会いもあるかもしれませんね。
ほかにも、御蔵島には見どころがたくさん。巨樹の山としても有名で、日本一の大きさを誇る巨樹も見ることができます。10コースほどのハイキングコースが設けられているので、トレッキングには最適ですよ。
4.まとめ
イルカの遭遇率はほぼ100%という御蔵島。泳がなくてもイルカウォッチングや島の風景を楽しめます。ドルフィンスイムの開催は4月から11月まで。人気が高いので、早めに民宿とツアーの申し込みをおすすめします。ちなみに宿の予約がないと上陸することができないので、注意してくださいね。
写真提供:ぽんたドルフィンスイムクラブ 近藤一彦さん
東京でスキンダイビングの教室を主催されています。