「独身の日」という日があるのをご存じですか?もともとは中国で始まったイベントの日なのですが、その影響力は年々大きくなっているので近年日本でも耳にすることが増えてきました。「W11(ダブルイレブン)」または「シングルデー」とも呼ばれます。その日がなぜネットショッピングと関係があるのでしょうか?その理由についてご紹介します。
1:「独身の日」の由来
「独身の日」は、公式な祝日ではなく、もともとは中国で1990年代に発生した風習が由来だと言われています。11月11日がシングルを連想させる「1」が4つ並ぶということから、恋人や結婚相手を探すパーティーが開かれたり、独身の人たち同士で贈り物をし合ったりして、おひとり様を楽しむ日として次第に広まりました。
2:おひとり様が増えている理由
おひとり様は、中国だけでなく世界中で増える傾向にあります。理由はその国の事情によって様々なのですが、女性の社会進出やライフスタイルの多様化による晩婚化や未婚率の増加が挙げられています。ヨーロッパでは必ずしも結婚制度に縛られない風潮も浸透しています。
また、中国では一人っ子政策の影響で、1980年代以降に出生した男女の人口差があるということも指摘されています。経済的に余裕のない農村部では男児が望まれ、産み分けが行われたようで、女性が極端に少ないことが深刻になっています。
3:日本のおひとり様事情
もちろん、おひとり様の増加は日本も例外ではありません。日本での増加の理由としては女性の社会進出が進んだ結果、女性の生き方に対する価値観が変わったことと、女性のキャリアアップと結婚・子育て生活の両立が未だ難しい社会であるということが挙げられています。男性の立場では、「結婚して家庭を持って一人前」と言われていた考え方がなくなったことと、年功序列の時代が終わり、収入が簡単には上がらない中、逆に収入が多く自立した女性が増えて自分より収入の多い男性と結婚を望む女性が多いため、結婚したくてもできないというケースがあるようです。
また、友人がいる場合でもSNSなどでいつでも連絡が取れ、直接会わなくても気軽に楽しく過ごせるというコミュニケーション方法の変化も、おひとり様の増加に影響していると言われています。
4:「独身の日」が「ネットショッピングの日」になった
2000年代に入り、インターネットショッピングが普及する中で、2009年に中国の大手ECサイトがこの「独身の日」に向けて、「お出かけの予定のないおひとり様はネットでお買い物をしよう」というコンセプトで大々的にセールを打ち出しました。このセールが毎年売り上げを拡大する中、他のサイトや国を越えて日本のECサイトでもキャンペーンをするようになり、“独身の日=ネットショッピングの日”というカルチャーが定着しました。
この日限りで大幅に値下げされる商品を狙って、今や独身・既婚は関係なく、中国と日本で多くのネットユーザーがお得にネットショッピングを楽しむ、一大イベントの日となっています。
■■■このセールは終了しています■■■
5:まとめ
いかがでしたでしょうか。「独身の日」が「ネットショッピングの日」になった経緯、まだご存じでない方も多いのではないでしょうか。欲しかったあのアイテムがこの日だけお得に買えるかもしれません。キャンペーンを要チェックですね。
独身の方も、そうでない方も、ナースさんは患者さんやチームのメンバーのために常日頃考えて働いておられると思いますので「11月11日」はおひとり様を楽しむ日として、ご自身のためだけに時間やお金を使う計画を立ててみませんか。
~ライタープロフィール~
【ツバサ】アンファミエスタッフ
職業柄、病院ではお仕事中のナースを見つめる視線が熱い。ナースから「同業者」と警戒されることもある。得意なことはお絵かき、苦手なことは料理。