全てが自分のせいのように感じてしまう
現場で後輩が注意されている場面をみると、ドキッとしてしまいます。私が後輩と援助内容を振り返りアドバイスしたとします。その直後に他の看護師から注意される場面に遭遇すると、「私が悪かったのか?」「もっと伝え方を工夫すればよかったのか?」と、まるで自分のせいのように感じてしまうことがあります。
責任感が強く、自分でやらないと気が済まない
受け持ち患者さんと話をしたいし、委員会の仕事も任されていて、やる事は増えるばかりです。それでも、責任感が強くて「私がやらなければ!」という気持ちが強い傾向にあります。自分で仕事を抱え込んでしまいがちなので、気づけば抱え込みすぎて、「何で私だけこんなに忙しいの?」ということがあります。
小さい頃から自分より周りのことを心配してきた
親に心配をかけたくないとか、手に職をつけたいからという理由で看護師を目指した人もいるのではないでしょうか。「私が安定した仕事に就いたら、親が安心するのではないか?」「看護以外の道を選んだら、きょうだいが進学しにくくなって申し訳ない」と考えたことがあるかもしれません。
また、自分よりも周りを気にかけるので、自分は一番後になってしまうことがよくあります。
面倒見がよくて放っておけない
落ち込む同僚を見ると、「どうしたの?」と声をかけずにはいられません。学生指導で記録を書くのが苦手な学生がいると、指導に熱が入ります。周りを見ることができるからこそ、気になって話を聞くし、一緒に取り組むこともするし、とにかく周りの人を放っておけないのです。
頼まれたことを断れない

ただでさえやることが多いのに、頼まれると断れません。なぜなら「期待されている! 私がやらないと!」 と思ってしまうからです。断る勇気が必要なことはよくわかっています。しかし、その場面で「No!」と言えないのが長子の特徴でもあります。そのため、委員会の仕事や看護研究があるのに、係の仕事や同僚の悩み相談を受けるなど、多くの役割を担ってしまいます。
甘えたいのに甘えられない
小さい時から「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と言われてきました。頑張り屋さんで生きてきたので、甘えることが下手です。下手な上に「これぐらいのことで甘えてはいけない」と思い込んでいるところもあります。でも褒められたいと思っています。褒められると嬉しいですが、素直に表出できません。甘え上手な同僚を見て、うらやましく思うことがよくあります。
自分にも他人にも厳しい

自分に厳しい長子であり、他人に求めることも厳しいというところがあります。マイルールがあり、それらで判断してしまうこともあるので、時として相手が嫌な気持ちになる事もあります。「あの人厳しいから」「一緒の夜勤は緊張する」と言われることも自覚しています。でも、決して怒っているわけではありません。
頑張り屋さんだけど要領が悪い
自分で全部抱え込んで、解決しようと頑張るけれど、空回りしてしまうことがあります。誰かに頼るのは、本当にどうしようもならない状態になってからなのです。素直に周りに「助けて欲しい」と伝えてみましょう。頑張る姿を知っているから、誰かが必ず手をさし伸べてくれるはずです。
長女が自分の心を軽くできる3つの方法は?
私も長女であり、自分より周りを優先してきました。自分で抱え込んで、「私がやらないといけない!」という責任感を感じながら過ごしてきたように思います。
育児と仕事の両立が辛くなり、それでも一人で何とかしようと思っていた時に、「抱え込みすぎ。頑張りすぎ。もっと周りに甘えてみたら?」と友人から言われ、泣いたことがありました。頑張ることが当たり前だった私は、周りからは無理していると映っていたようです。
そこから少しずつではありますが、限界まで我慢するのではなく、周りに頼ることができるようになり、心が軽くなりました。そうなれたのは、3つの方法を意識していたからです。
1.周りに頼ってはいけないと思っているのは誰なのかを考えよう。
2.「人を頼ることが迷惑になる」という思い込みを手放そう。
3.面倒見が良く、つい人に手を出しすぎてしまう。それが時として「成長のチャンスを奪う」ということをインストールしよう。
まとめ
あくまで私の経験を基に書きましたが、長女は面倒見がいいので、周りを放っておけません。その一方で、自分で抱え込んでしまい、全てを自分の責任と捉えてしまう傾向があります。少しでも心を軽くするために、「人に頼ってみる」というところから行動してみませんか?
ライタープロフィール
【片山はるか】ナースLab認定ライター
看護師の自律と多様な働き方をサポートしたいという思いから、看護師をしながら、看護師ライターや看護師向けに起業・複業のコンサルを行う。.
小児科急性期、糖尿病/呼吸器内科、脳神経内科、現在は手術室に勤務。看護大学で小児看護学助手として研究補助・実習指導の経験もあり。
3児の母。
ブログ:現役看護師/看護師ライター/看護師の起業コンサル@片山はるか
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