ナースあるある~主任看護師編~

ナースライター 鎌野真理子
ナースライター 鎌野真理子
ナースあるある~主任看護師編~

現場を仕切り、師長とスタッフのつなぎ役でもある主任看護師。マネージャーとプレーヤーを兼務し、その役割は幅広くあります。責任やプレッシャー、孤独に押しつぶされそうになりながらも日々、病棟やスタッフのために奔走…。今回は主任看護師経験を持つ筆者が「あるある」についてご紹介します!


1.お母さん的存在

患者さんの看護や処置方法について、スタッフのフォローをしたり、相談に乗ったりします。それ以外にも「〇〇はどこにある?」「□□が壊れてる」など、まるで家庭内の会話のようなやりとりがとても多いです。スタッフや患者さんのことだけではなく、備品など病棟のあらゆることまで把握しています。


2.「代行」は師長代行だけではない

スタッフより「師長に伝えて」、医師より「〇〇先生に伝えて」など、伝達の代行が多いです。師長が普段やっていないことまで「代行」としてやっています...。


3.スーパーウーマンだと思われている

役職者は、なんでもできると思われがち。外国語対応の患者の緊急入院や、経験したことのない処置の介助を突然頼まれたりすることもしばしば。ルート確保(留置針)の最後の砦でもあります。


4.秘密情報をたくさん持っている

組織や看護部、スタッフのことなどは、師長と2人だけの秘密。しかし主任は、スタッフからもさまざまな話や相談を持ちかけられることが多いので、師長以上にプライバシーにかかわる情報を持っているといっても過言ではありません。そのため“組織イチの情報屋”に。もちろん、守秘義務を全うします。


5.いつも病院にいると思われる

師長と異なり、夜勤も日曜出勤もあるため、いつも病院にいると思われがち。休み明けで出勤すると、『昨日いなかったね』とスタッフや患者さんから言われることがあります。それだけ、病棟での存在感が大きい。


6.失敗できないプレッシャーがある

失敗できないプレッシャーがある

日頃スタッフに注意喚起し、指導している立場のため、自分がミスしないよう細心の注意を払って業務します。それでも、時にはインシデントを起こすこともあります。主任看護師だって、同じ人間ですから...。


7.たまにやる日勤メンバー業務が楽しい

出勤日はほぼ代行かリーダー業務です。メンバー業務を行うことが少ないので、久々に患者さんを受け持つとワクワクします。しかしそんな日に限って検査や入院などのイベントが多いと、思うように効率よく動けない...


8.師長の機嫌を読むのが上手

師長との関わりが誰よりも多いので、師長の表情や様子を見て、その日の機嫌が分かります。機嫌の悪い日は、当たり障りのないように過ごし、さりげなくスタッフをフォローします。


9.トラブル対応のプロ

トラブルが起こった時には、スタッフから状況を確認し、すぐに出動。ここぞとばかりに職位を示し、丁重に対応します。対応に慣れているとはいえ、代行時は、トラブルが何も起こらないことを心から願っています。代行時に限って、レアなトラブルが起こることも...。


10.PHSは2つ持ち

PHSは2つ持ち

代行時、師長PHSとリーダー(メンバー)PHSの2つを持ち歩きます。同時に鳴ることもしばしば...。休憩に入ろうとするタイミングやトイレに入ったタイミングにPHSが鳴ることがあります。


11.常に頭はフル回転

安全かつ効率よく業務が遂行できるようにスタッフを采配。ベッドコントロールはまるでパズルのよう...。わずかな時間でも常に病棟のことを考えています。急変など何かが起こった時には、瞬時にさまざまなことを考え、判断します。


12.連休明けのメールボックスが怖い

連休明けのメールボックスが怖い

連休明けで出勤すると、自分宛のメールボックスにスタッフからの提出物や師長からの伝達・引き継ぎ事項、議事録などが溜まっています。朝から大忙しで目を通します。時々、スタッフからお菓子の差し入れが入っていて、ほっこりすることも。


13.院内の知名度が高い

管理職になると知名度が上がり、初対面の方から名指しで呼ばれることも。「〇〇病棟の□□主任」など、看護部以外の部署でも知られていることがあります。そのため、院内では気が抜けません。


14.ピンチヒッター、第一候補

ピンチヒッター、第一候補

スタッフの欠員が出ると、師長から報告と共に勤務変更の依頼がきます。「予定が...」という間もなく、避けられない変更の依頼が多くあります。


15.スタッフとの面談は緊張

スタッフとの目標管理面談時、相手がどのような反応をするのか、ちゃんと伝わるかなど色々な不安があります。特に、言いにくいことを言わなければいけない時は、とても気が重い。面談後は、スタッフのモチベーションの変化が気がかりに。面談期間中は、常に緊張状態です。


16.スタッフが可愛い

スタッフの年齢、経験歴、性格、看護観はさまざま。主任看護師は、日頃からスタッフの個性や行動をよく見ています。手がかかることもあるけど、スタッフたちの成長や成果が楽しみです。


まとめ

今回、主任看護師の「あるある」を紹介させていただきました。皆さんの職場ではいかがですか?主任はスタッフとの距離が近い存在だからこそ、いろんな“あるある”があると思います。職場でも、この記事を話題に“あるあるネタ”で盛り上がっていただけたら嬉しいです。


~ライタープロフィール~

【鎌野真理子】ナースLab認定ライター
1988年3月17日生まれ、静岡県出身。看護師11年目。聖隷クリストファー大学卒業後、地元で就職。2016年、神奈川県に移住。主任看護師経験あり。2020年8月に退職。現在は、新たな働き方を模索中。理想は時間も場所も自由な働き方。今後は、闘病中や育児中でも看護資格を活かして働くことができるシステムを作りたい。座右の銘は、運と愛嬌。趣味は占い、美容、旅行。特技はお琴。

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