仕事も家事も子育ても日々忙しいのはみんな同じ。私もその一人ですが、なるべく定時で帰宅できるように工夫しています。今回はスムーズに帰宅できるポイントを伝授します。
1:情報収集時は臨機応変に調整せよ!
まずは患者さんの状態を把握しポイントを絞ります。処置、手術、検査、ケアなど具体的なスケジュールを組み立てることで、優先順位を決定しておきます。午後になると忙しくなる場合が多いので「必要なケアや処置」を午前中もしくは午後の早い時間に実施しましょう。また、スケジュールを立てるときに大事なポイントとなるのは「記録時間」を確保すること。定時までケアや処置ばかりで記録が時間外の残業になりがちです。スケジュールが大幅に変更になりそうなときには優先すべきものと、そうでないものを判別し「今日必要ではないケアや処置」を翌日に延ばすことを考慮することも選択肢に入れていきます。患者さんの状態と個別性に応じて、そこは臨機応変に対応しましょう。
2:効率よく仕事を行うことを意識する
仕事を効率よくスムーズにするために、例えばあいまいなことは勤務交代時に前勤務者に確認する(二度手間を防ぐ)。導線を考えて1回で必要なラウンドが済むように事前準備をしっかりと行う。処置の準備を行い必要なときにすぐ動けるようにする。作業・処置をしながらもすぐに記録する。患者さんとのコミュニケーションを行いながら必要な情報はまとめて取る。など、これらを少し意識するだけで仕事の効率はグッと上がるはずです。また、朝の回診がある場合、指示変更や患者の状態、採血の異常データの確認など必要な報告・確認を行います。ほかにも、スタッフの仕事ぶりを観察していいとこ取りをしたり、仕事が早いスタッフから効率の良い方法を聞くのも◎。処置や入院が立て込む場合には医師に相談して処置の時間をナースが介助につける時間に調整してもらうこともありますよ。
3:日頃のコミュニケーションがカギ
仕事は一人で行うものではありません。もし、業務の調整ができないときや多忙なときには、周囲のスタッフへ手伝ってほしいことを素直に伝えます。「今、緊急入院で立て込んでいてナースコール対応が難しいです」「移送をお願いしたいです」などの状況を伝えます。逆に自分に余裕がある場合は「何か出来ることありますか?」などいつでもフォローする姿勢を心がけましょう。また、子どものお迎え時間がある場合「17:30までなら残れます」と勤務可能な時間をはっきりと伝えることも必要です。そのためにも日頃からスタッフとのコミュニケーションを図りながら、助け合う環境をつくっておきましょう。
4:まとめ
仕事に家事に子育てと色々と忙しいからこそ、やるべきことの優先順位を決めておくことが定時で帰ることのポイントになります。そして普段から助け合いの気持ちで接していくことが働きやすい環境を作るコツにもなります。ぜひ、今日から定時に帰宅を目指していきましょう。
~ライタープロフィール~
【優 かおる】ナースLab認定ライター
福岡県出身のママナース。企業提携コーチ、ライター、予防医療事業なども行う。 仕事で悩んでいた時にコーチングに出会い、人生観が変わる。 自分らしい生きかた・働きかたの支援として副業サポートも行っている。 自身の活動をブログやメルマガにて発信中。 ブログ:https://yu-kaoru.com/free/