1.毎日、一人の時間を確保する
看護師、ママ、妻、一人の女性などいろいろな役割をこなしているからこそ、私は「一人の時間」を持つことが大切だと考えています。例えば自分と向き合う、自分のためにコーヒーを淹れる、読書をする、好きなことをする、ただのんびり過ごすなどが挙げられます。「他人のためではない自分のための時間」を持つと気持ちを落ち着かせることができ「明日も頑張ろう」と前向きな気持ちになれるはず。
家事を早く済ませたり早寝早起きをして朝の時間を活用したりするなど、毎日数十分でも良いので「一人の時間」を確保してみてください。
2.「自分がやらないといけない」という思い込みをやめる
「何でも私がやらないといけない」「子どものことは私がやる」といった気持ちで頑張りすぎると、自分が疲弊してしまいます。
私のおすすめは、自分が一日をどう過ごしているかを知ることです。具体的な方法として、寝ている時と仕事を除いた時間に、自分が何をしているのかを逐一メモしてみることです。細かく書き出すことで「家族のために、自分がどれだけの時間を費やしているのか?」が明らかになります。書き出した内容を見返して「私が全部やる必要がある?」と自分に問いかけてみてください。案外「やらないといけないと思っているのは自分だった!」という思い込みに気づくことがあります。

3.自分がやった方が早いと分かっていても、誰かに任せてみる
「先読みして行動する」「自分でやった方が早いからやってしまう」「待つことが大事と分かっていても待てない!」という経験はありませんか?
「自分がやらないといけない思い込みをやめる」ことに気づいたら、自分じゃなくてもできることを思い切って人に任せてみましょう。最初から上手くいかないかもしれません。「ま、いっか」という気持ちと余裕をもって、つい口を出したくなることもじっと我慢です。
人に任せる際は「長い目でみること」と「自分の方法を押し付けないこと」を意識してみてください。
4.完璧を求めない
「完璧」の定義は人によって異なるため、自分の完璧を相手に求めないことです。
一つ例をとってみると、私は家族の共有スペース(リビングや和室など)を散らかして欲しくないと思っています。とはいえ四六時中、整った状態にして欲しいわけではありません。「使ったら元の場所に戻す」「散らかったままの部屋で過ごすのは、気持ちの良いものではない」と家族に伝えています。「寝るまでに自分の物は片付ければいい」という共通理解をすることで、散らかりは気にならない状態で過ごすことができています。
5.「ありがとう」「うれしい」「助かった」は魔法の言葉
私は職場ではもちろん、家族に対してもこの3つの言葉をたくさん伝えています。みなさんも患者さんから「ありがとう」「うれしい」「助かった」と言われてうれしかった経験があるはずです。
身近な人ほど一緒に居ることが当たり前すぎて、感謝することを忘れがちになるもの。「言わなくても伝わるだろう」ではなく、言葉にして伝えてください。言葉で伝えると相手だけでなく不思議と自分も満たされている気持ちなります。まさに魔法の言葉だと私は思っています。
まとめ
子育てが始まってからの私は、本当に余裕がなくて毎日イライラしていました。その理由は、家事や育児を自分が全部やらないといけないという思い込みがあったこと、いろいろなことに完璧を求めすぎていたこと、自分一人の時間が無かったことでした。
5つのコツを取り入れたことで少しずつ余裕がうまれ、忙しいながらもご機嫌に過ごす時間が増えたのです。
「ママが笑っていれば家庭は明るい!」
この言葉を「思い」から「行動」へうつせる看護師が増えますように。
そして最後に伝えたいことは「私、頑張っているな」と自分で自分を褒めることを忘れないでほしいということです。

ライタープロフィール
【片山はるか】ナースLab認定ライター
三重県鈴鹿市在住。看護師の自立と多様な働き方をサポートしたいという思いがあり、看護師をしながら、看護師ライターやSNS運用、ナースまつり実行委員に携わる。
小児科急性期、糖尿病/呼吸器内科、脳神経内科、現在は手術室に勤務。看護大学で小児看護学助手として研究補助・実習指導の経験もあり。
3児の母。
ブログ:現役看護師/看護師ライター/看護師の起業コンサル@片山はるか
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