皆さんは海外のナースグッズに興味を持ったことはありますか?もちろん日本のアイテムはかなり充実しているので、カタログを見ているだけでも楽しめると思います。しかし、海外ではいろいろ買い足すことがありました。今回は筆者の経験談を交えながら海外(オーストラリア)のナースグッズをご紹介します。
1.オーストラリアの白衣は白くない!?
病院によって違いはありますが、公立病院では、指定された上下紺色のナース服で統一されています。また、私立病院では、半袖のブラウスに紺のスカートかパンツスタイルになるので、一般的な白衣はありません。ただし、開業医では制服支給がほとんどないので、その場合は自分でナース服を買うケースがあります。日本でもスクラブが多くなってきていますが、オーストラリアでもカラーバリエーション豊富なスクラブが登場しています。
2.ナースシューズは「黒」が定番
オーストラリアでは液体付着による感染予防や針刺し事故などの観点から合皮製の黒いナースシューズを使用しています。なぜ黒なのかは謎ですが、日本と違ってデザインや選択肢はかなり少ないです。
3.看護学生用のセット販売も
聴診器、パルスオキシメーター、血圧計、メジャーなど、臨床に必要な物品がすでにセットされたものが販売されています。
なかには大学名が明記されており、実習時に最低限持つべきものとして販売されていることもあります。
また、内服薬ブックや正常値一覧が記載されている書籍はオーストラリアでも活用していますが、使っている単位や正常値基準が異なるので、その国のもので覚える事が大切です。例えば日本では血糖値測定の単位がmg/dlですが、オーストラリアではmmolとなります。
4.オーストラリアにありそうでなかったアイテム
筆者は日本を発つ前に、訪問看護アイテム(聴診器、マニュアルの血圧計、体温計、パルスオキシメーター、ペンライト、ナース用のペンケースなど。お気に入りアイテムたち)を、アンファミエで個人的に購入してからオーストラリアへ来ました。
オーストラリアへ来てから、長年使用していた日本のナースウォッチがふとした拍子に壊れてしまいました。現地で調達しようとしたところ、リール付きの時計が売っていなかった事に驚きました。ちなみに、オーストラリアでの時計は腕時計やリールなしのクリップで止めるナースウォッチが主流です。
また、ナースの必需品であるハサミに関しては、日本の技術の素晴らしさを実感。安全性を考えて先が丸くなっていたり、フッ素加工がされていたりするものは、海外では見つかりません。日常的に使用するハサミなので、日本から持ってきてよかったと思うアイテムの1つです。
まとめ
日本のナース通販と海外の通販サイトを比較してみて思ったことは、日本の通販サイトはどの商品にしても選択肢が多くデザインも可愛い物が多いことです。文具系やポケットに入れるペンケースは海外でも重宝しています。
また以前のように海外を自由に行き来できる日が戻って来たら、日本のナースグッズを海外で働くナース友だちにプレゼントしたいと思います。
~ライタープロフィール~
【Tomoko】ナースLab認定ライター
富山県出身。日本で他職種(接客業)から看護師へ転職。高校卒業後は外国語専門学校へ通学していたため、看護師になる前から海外を視野に入れていた。臨床3年で渡豪し、ワーキングホリデーを経て2021年1月にオーストラリアの大学単位履修を終え卒業。
オーストラリア正看護師登録に必要な英語テスト勉強中の傍ら、アシスタントナースとして病院や施設に在宅看護を経験し働いている。現在は国際看護師を目指して奮闘中。
Instagram:https://www.instagram.com/mameshiba_sasuke/