看護師あるある~勤務表編~

ナースライター 真瀬みなみ
ナースライター 真瀬みなみ
看護師あるある~勤務表編~

シフト勤務の看護師は勤務表がないと始まりません。1日でも早く出して欲しいと勤務表を待ち望む気持ちは、看護師であれば誰しも経験があるのではないでしょうか。今回は、看護師の生活に欠かせない勤務表についてのエピソードをご紹介します。



1. 完成は遅れがち

シフト勤務で働く看護師にとって、プライベートの予定も勤務表次第。勤務表が出るまでスケジュールを組めないという悩みがあります。だからこそ、一刻も早く勤務表が出て欲しいというのが皆の願いと言えるでしょう。

一方で、それはなかなか実現されません。理想的な勤務表を作ることは容易ではないからです。「希望通りの休みが取れる」「スタッフ間の偏りがない」「業務が安全かつ円滑に回る」ーそんな誰もが満足できる勤務表は簡単には作ることが出来ません。勤務表を早く出せない理由も十分理解しています。その一方で、勤務表の一刻も早い完成を待ちわびています。


完成は遅れがち

2. 完成後も油断は禁物

勤務表が完成したとしても、そこで安心することはできません。重症の患者さんの入院によって人手を増やす必要があったり、体調不良などで休むスタッフの代わりを見つける必要があったりなど、予測のできない事態が起こり得ます。勤務表完成後に、上司から勤務変更を頼まれることも少なくありません。

筆者は完成版と思っていた勤務表が実は仮シフトで、自身のカレンダーに誤ってメモしておりヒヤリとした経験があります。勤務表完成後も油断せず、注意が必要です。



3. 稀に勤務表作りの天才がいる

日勤、夜勤だけでなく、さまざまな勤務の組み合わせの中、理想的な勤務表を作り上げることはまるで難解なパズルのよう。看護師として必要なスキルと勤務表を作成するスキルは、次元が全く異なる能力です。しかし、中には、勤務表作りで天才的な手腕を持つ人がいるものです。

筆者の前職の上司がまさにそうでした。「基本的に週に2日以上の休みがある」「休日日数や夜勤回数がスタッフ間で公平である」「メンバーの偏りがなく業務が回らないような大変な日がない」「スタッフ間の相性も配慮している」ーかつ、期日までに勤務表が完成している。そんな天才によって作り出される理想的な勤務表は、職場全体のモチベーションを高めてくれます。



4. 配布されたらまず休日の確認

勤務表が出た際に最初に確認するのは何でしょうか。休日という方も多いはず。不規則勤務や多忙な業務を行う看護師にとって、休日は貴重なリフレッシュの時間です。希望休が取れているか、連休があるかなどが、休日の過ごし方に大きな影響を与えます。

看護師は平日の休みが多いため、混雑せずに旅行や買い物などを楽しめるというのはメリットですよね。休日が単発であるか、連休であるかによっても過ごし方は変わるのではないでしょうか。筆者は単発の休みだと寝て終わりになりがちなため、習い事や友人との予定を積極的に組むようにしています。休日は、心と体をリフレッシュし、次なる勤務へのエネルギーを回復する大切な時間です。



5. 配布されたら必ず数える夜勤の回数

夜勤の回数は、一人ひとりの看護師の体調やライフスタイルに密接に関わっています。夜間の勤務は昼夜逆転や睡眠不足をもたらし、看護師の体調に大きな影響を及ぼすことは言うまでもありません。夜勤の回数が増えるほど、疲労度も増大します。反対に、夜勤手当で収入アップや、夜勤明けの爽快感など魅力的な側面もあります。

筆者は救急病棟での勤務経験があるのですが、夜勤が多く夜勤専従のような生活でした。夜勤前や夜勤中にしっかりと眠れる体質ではなかったので、生活リズムにはあってなかったなと思う部分です。シフト勤務で働く看護師にとって、無理のない夜勤回数であるかは、皆が気になるポイントと言えるでしょう。



6. 配布されたら出勤メンバーをあなたは確認派?スルー派?

休日の日数や夜勤の回数に並んで重要なのが、一緒に働くメンバーです。頼れる先輩や仲のいい同期がいると安心ですが、苦手な人との勤務は憂鬱ですよね。あえて、確認しないというタイプと、確認をして心づもりをしたいタイプとで意見も分かれる部分です。これぞ、看護師あるある。異業種の友人には理解してもらえない気持ちです。



7. 希望休を出しにくい月がある

年度末の3月は、退職者が有給休暇を取得するため、休みの希望を出しにくいです。年度初めの4月以降は、退職者の代わりに新人が入ってきます。しかし、即戦力とはいかないですし、指導担当にも人員を割く必要があるため休みの希望を出しにくいです。
勤務表作成者にとって、年度末と年度初めの時期は、特に悩ましい時期と言えるでしょう。スタッフも人手不足の中、勤務をこなすのは大変です。「病棟全体でこの大変な時期を乗り切ってみせる!」という謎の結束力が生まれたりもします。



8. 長期休暇に働く派OR働かない派

長期休暇に働く派OR働かない派

GWやお盆休み、年末年始などの長期休暇中の勤務希望にはスタッフの個性が現れます。長期休暇は特別手当がつく職場も多く、稼ぎ時と言えるでしょう。緊急入院や転倒などのインシデントがなければ、平日と比べて落ち着いて働けるというのもメリットです。一方で、世間が休みの中働くというのは少し寂しさもあります。家庭がある方は、家族での予定も考慮しなければいけないでしょう。皆さんは、長期休暇は働きたい派OR働きたくない派どちらでしょうか。



まとめ

今回は勤務表に関するあるあるをご紹介させていただきました。昼夜を問わず働く看護師にとって、切っても切り離せないものは、勤務表であるといっても過言ではないでしょう。勤務表に縛られず、「日勤常勤のみ」「夜勤専従」などの働き方を選択することも看護師は可能です。自分のライフスタイルに合った働き方を選択できるのは看護師のメリットと言えます。自分に合った働き方をして、仕事もプライベートも充実した看護師を目指していきましょう。



ライタープロフィール

【真瀬みなみ(ませみなみ)】ナースLab認定ライター
看護師・助産師。年間500人の赤ちゃんの家庭訪問をする助産師。
総合病院にて新生児集中治療室・産科病棟、不妊治療専門クリニックを経験。2回の転職を経て現職へ。現在は保健センターで新生児乳児訪問に従事しながら、性教育講師や医療ライターとしても活動する。

趣味は旅行。愛称はじょさんしハムちゃん。ハムスターに似ている。
ブログ:『現役助産師ハムちゃんが運営する助産師ブログ』助産師ドットコム
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